のれんの先にある、懐かしい思い出
~銭湯~
暑い夏に熱い風呂につかる。勝山市内で2か所を残すのみとなった銭湯。
夕方、のれんがかかると、桶を抱えたご近所さんが集まってくる。
今日はお孫さんを連れたおじいちゃんが入ってきた。昔は当たり前だった風景。
最近は銭湯の入り方がわからない子どもが増えているらしい。
脱いだ服の始末の仕方とか、湯船にタオルはつけないとか、体が濡れたままで脱衣所に出ないとか。
銭湯の醍醐味はなんといっても名前も顔も知らない人との裸のお付き合い。
洗い場の鏡越しに、周りの大人から学ぶものもある。
銭湯は立派な教育の場となるのだ。
足をグーンと伸ばして、肩までゆっくりゆっくりつかると、「はあ~~」と思わず声が漏れる。
見知らぬ人とも言葉なくして連帯感が生まれ、仲良くなれそうなあの感じ。
ソーシャルディスタンスなんてなんのその。
昔から日本人が愛する銭湯。
久しぶりにのれんをくぐって熱い風呂はいかがですか?
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