焼いても揚げてもおいしい、冬を彩る5色のおやつ
~かき餅~
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勝山で受け継がれる郷土料理。
今回は平泉寺区の「かき餅」をひもときます。
平泉寺地区では、1月になると昔ながらのかき餅づくりが始まります。
作業場の古民家に入ると、すだれのように吊るされた5色のかき餅がずらっとお出迎え。
なかなか迫力があります。
サクラエビやヨモギ、ウコン、古代米、黒ごまなど5種類の材料と、町内でつくった有機栽培のもち米を使ってつくるかき餅。
短冊状に切ってわらで編み、約2週間陰干しすれば完成です。
作業場では、地元のお母さんたちが楽しくおしゃべりしながら、わらで編むかき餅を次々に仕上げていきます。
試しに編み方を教えてもらいましたが、見た目以上にとても難しく、お母さんのようにはできませんでした(笑)。
かき餅の食べ方はオーブンやストーブの上で丁寧に焼いたり、油で揚げたりするのが一般的。
はじめに20秒ほどレンジであたためると、均等に火が通るそう。
焼いて食べると、なめらかな餅の舌触りに驚くはずです。
「かき餅づくりはなんでも長いのよ。もち米を水に浸ける時間も、餅をつく時間も、普通の餅より時間をかけるから
なめらかな味になるんよ」とお母さん。
昔から保存食として、子どもたちのおやつとして食べられていたそうですが、そう考えるとなんと手間のかかること。
昔懐かしい味、熟練の技をこれからも伝え続けてほしいものです。
地元の人たちが中心になってつくるかき餅。作業歴50年以上のベテランも。
1シーズンで使うもち米は7俵(420㎏!)。毎年約1200連のかき餅をつくります。
材料
もち米・・・・家庭用なら1合~
サクラエビ、ヨモギ、ウコン、古代米、黒ごまなどお好みで・・・・適量
手順
1、2日間水につけたもち米を蒸し、色付けする材料を混ぜながら餅をつく。なめらかになるまでつくのがポイント
2、ついた餅を平らにし、乾燥させてから短冊状に切る
3、5色の餅をわらで編み、2週間ほど影干しすれば完成(ビニール紐で結んでもOK)
Special Thanks:六千坊さん
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