Gonn Kinoshita（Hair Stylist）「妥協はしない！まだまだチャレンジ状態です」

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やりたいことには妥協しない。
そうすれば、いつか必ず叶うから。

ゴンさんが美容師を志したきっかけを教えてください

母親と姉が勝山で美容師をしていて、小さい頃から将来は美容師になるのが普通だと思っていました。
卒業後の進路も自然と美容学校を選んでいましたね。
ただ、親からは「美容師になるなら東京に行け」と。
親自身も東京にいた時期がありましたし、広い世界を見た方がよいという親心があったのだと思います。
東京のサロンで9年経験を積み、そのなかで海外のヘアスタイルに刺激を受けました。
特に憧れたのが、世界的なヘアスタイリストのルイジ・ムレヌ氏。
自分のやりたいことは日本の外にあると思って、29歳の時にニューヨークへ渡りました。

単身でニューヨークに！
仕事のあてはあったのですか？

ルイジ・ムレヌのアシスタントになりたいと思って渡米したものの、何も決まってない状況でした（笑）。
もちろんコネクションも何もないところからのスタート。
ニューヨークには同じような目標を持つ人が山ほど集まっています。
来る日も来る日もエージェントに売り込みの電話とメールをし続け、2年くらい経ってようやく
「アシスタントのポジションが空いたから明日から来れるか」と言われました。
渡米当時は語学力もほぼゼロ。語学学校にも行っていません。
未だにスペルは書けませんが、4年くらいでコミュニケーションは取れるようになりました。

これまでに印象に残った仕事は？

イギリスのファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノの仕事をした時ですね。
洋服の世界観に合わせてスタイリングするのですが、彼の一言で周りがドラマチックに変わっていく様子に
とてもインスパイアされました。
現在は独立し、一時帰国のタイミングで日本のモデルさんや女優・俳優さんとお仕事をさせてもらうことも
ありますが、僕の当面の目標はパリコレの仕事をすること。
来年中にはニューヨークにお店もオープンする予定です。
自分がやりたいことがあるのなら、妥協はしない。それに尽きると思います。
今はまだチャレンジ状態ですし、満足はしていません。
目標を叶えるまではおちおち日本に帰ってこれないですね。

外から見て勝山はどんな場所ですか？

都会に住んでいると、たまに嫌になることがあるんです（笑）。
そんな時に田舎があってよかったなと思いますね。
年1回は勝山に帰省しますが、本当に癒される。
平泉寺や山の中の滝など、海外にいるからこそ勝山の美しさを感じますね。
大きなスキー場や恐竜博物館など見どころもありますが、今の良さを今後もずっと残してほしいなと思います。