梁川和権さん(経営者)
「何か夢中になれることがあるのなら、どんな場所でも実現できる」

梁川和権さん(経営者)「何か夢中になれることがあるのなら、どんな場所でも実現できる」

アメリカでも、勝山でも、
やりたいことはどこにいてもできる。

梁川さんが海外に興味を持ったきっかけを教えてください。

海外に興味を持つようになったのは中学の頃です。
学校で教えていたイギリス人のALTと仲が良く、英語で書いた日記を見てもらったり、文通したりしていました。
英語を通じて外の世界を知りたいと思うようになり、高校卒業後は東京の大学に進学。
帰国子女や留学する人も多かったのですが、僕はバックパッカーでアジアを旅していましたね。
その頃は将来特にやりたいことはなかったんです。
勝山に帰る選択肢もなかったですね。
でも、働くなら外資系がいいなと思って、アメリカのIT企業に就職。
一生懸命仕事はしましたし、社内で表彰されることもありましたが、ぶっちゃけコンピューターに
興味があったわけではなくて(笑)。
これまで何となく進む道を決めていた分、もっと苦労した方がいいのかもなと思い、思い切って会社を辞めて
渡米しました。

思い切りましたね!
アメリカでの生活はどうでしたか?

住んだのはアメリカのサンディエゴ。コンパクトで過ごしやすいところがいいなと直感的に決めました。
当初は語学学校に通ったり、現地の寿司屋でバイトをしたりしていたのですが、
知り合いから「車屋の店長にならないか」と誘いを受けたんです。
でも、人に雇われるくらいだったら自分で自由にやってみたいと思い、
まったくの未経験から中古車販売の会社を始めてしまいました(笑)。
これまで親のスネをかじってばかりだったので、誰も知らないところで自分の力を試したいと思ったんでしょうね。

勝山に戻った理由は?

家の事情で勝山に戻ることになったんです。
帰国後もアメリカの会社も運営していましたが、物理的に難しい部分も出てきて・・・・。
そこで、日本にいながらも海外との仕事ができる自動車パーツの輸入にシフトし、
株式会社オートプロズを設立しました。
アメリカのパーツメーカーは意外に細やかな人が多く、コミュニケーションも取りやすい。
やむを得ず自動車からパーツに絞ったものの、自分にも向いていたなと思います。

ご自身の経験を通して、
若い世代に伝えたいことはありますか?

勝山よりも正直そりゃテンションは上がります(笑)。僕は東京が好きで、今でも毎週のように通っています。
でも、地元に愛着のない人なんていませんよね。
自分がどうしたいか、そして実際に何をするかが大事なんじゃないかな。要は自分次第なんだと思います。
もし、何か夢中になれることがあるのなら、どんな場所でも実現できる。
僕もまだ道半ばです。

Profile:梁川和権 株式会社オートプロズ代表取締役

勝山市出身。
中学の頃から英語に興味を持ち、高校卒業後は上智大学文学部英文学科に進学。
その後、外資系コンピューターメーカーへの就職を経て2004年に
アメリカ・サンディエゴに拠点を移す。
滞在中は中古車販売・輸出などを手がけていたが家族の事情で
勝山へ戻ることになり、アメリカから自動車パーツを輸入、
オンライン販売する株式会社オートプロズを設立した。
株式会社オートプロズHP https://www.auto-proz.com/

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