里芋の煮っころがし
11月。初冬。
収穫の最盛期を迎えているのが、奥越の名産品「里芋」。
身がギュッと引き締まり、噛み応えがあってコロコロとしたおいしいヤツ。
ふと、この時期になると里芋たちが常に食卓に並んでいたことを思い出した。
おでんや煮物にも入っているが、里芋といえばやはり「煮っころがし」。
甘くどくコロコロと煮詰められた小ぶりな芋たちが皿いっぱいに盛られる。
ひとつひとつが小さいからついついたくさんつまんでしまい、あっという間におなか一杯になってしまった記憶が懐かしい。
今日は久しぶりに作ってみよう。
実家ではどんなふうに作っていたっけ。
里芋を鍋にいれ、醤油、砂糖、水、酒を入れて煮る。
煮詰まったら焦げ付かないように時々揺する。
できた。
けれど実家の味とは違う気がする。
作り方のコツを、市内にある”のむき風の郷”のお母さんに聞いてみた。
水を入れずに作る人、砂糖の代わりに水あめを使ってテリを出すやり方や、
煮る前に一度茹でてより味を染み込みやすくする方法もあるようだ。
実家ではどうしていたのだろう。
そういえば醤油の味から違っていたかもしれない。
そう考え始めたら無限に広がる煮っころがしのレシピの多さに啞然とする。
むしろ、この無数に在る煮っころがしの中から自分のお気に入りの味を探してみたくなってきた。
”のむき風の郷”のお母さんに、煮っころがしのアレンジレシピを教えてもらった。
とても簡単にできるものばかりだったので早速試してみる
①和え物編
-ネギみそ和え
ネギ(たっぷり)
味噌(普通の味噌でOK)
砂糖
※柚子の時期は柚子みそ和えもおすすめです。
②揚げ物編
-1:粉をまぶして揚げ出し風に
片栗粉(または唐揚げ粉)を煮っころがしにまんべんなくまぶす。
熱した揚げ油に入れ、色味が変わったらできあがり。
-2:スライスしてチップスに
比較的大き目を選ぶ。
スライサーなどを使って薄くスライスし、熱した油に入れ、カリっとするまで揚げる。
お好みで塩などをまぶして完成。
③たこ焼き
タコ焼き機に油を引いてコロコロと焼く。
タコ焼きソースを付けて好みで鰹節、青のり、マヨネーズなどをかける。
他にもグラタンやコロッケなど、美味しそうなアレンジ料理が見つかった。
これだけバリエーションがあればまだまだ里芋も食べられるかもしれない。
今年の秋は、里芋を使ったいろんな料理にチャレンジしてみよう。
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