大きくなってやっとわかった、祖父が好きだったあの味
~干し柿~
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昔なつかしい思い出は、今の自分の原動力。
今回は勝山に住む40代女性のルーツをたずねます。
私が小学生の頃、秋が終わるくらいになると、あちこちの家の軒先に柿が吊るされていました。
干し柿は特に珍しくもない普通の風景でしたが、今ではほとんど見られなくなってしまいましたね。
我が家では祖父が干し柿を作る係。
こたつの上にはいつも、みかんと干し柿が並んでいました。
祖父はいつも美味しそうに食べていましたが、私にとって柿はシャリッとした食べ物。
くた~っとしている柿は柿じゃないって食べなかったんですよ(笑)。
たくさん干し柿を作るのに、我が家では祖父しか食べなかったので、冷凍して保存したり、
人にあげたりしていました。
私の地区は柿の産地で、あちこちに柿の木があります。
干し柿は渋柿を使ってつくります。
10月中旬になると柿を取り始め、ヘタと軸を残して皮をむき、紐でくくり軒下に干す。
その作業は今でもよく覚えています。
昔は囲炉裏に吊るしていぶす事で消毒になったようですが、囲炉裏のない今の家では、干す前に熱湯にくぐらせ
消毒をしているとのこと。
干し柿の色が飴色になったら食べ頃です。
祖父が亡くなり食べる機会もなくなったけれど、この前久しぶりに近所の方から干し柿をいただいて
食べてみたんです。
そしたら、美味しかった・・・・。
子供の頃に美味しいと感じなかった干し柿が、大人になって美味しいと感じたのはなぜなんだろう。
今の時代、干し柿よりも美味しいものはたくさんあるはずなのに。
食べると子供の頃の風景も一緒に浮かんでくる、懐かしさが良かったのかもしれません。
みなさんにも、そんな懐かしい景色や食べ物がありませんか?
干し柿
干し柿に使われる柿は普通なら渋くて食べられないが、
太陽に当たることによって、とても甘くなるそう。
さらに、高血圧やむくみ・二日酔いの抑制、疲労回復などさまざまな
効果があり、おやつとして、健康食として親しまれている。
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