かって栄華を極めた宗教都市はここから生まれた
~白山平泉寺 御手洗池~
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Re:descover katsuyama
-あらためて勝山の魅力を見直そう-
今回のスポットは白山平泉寺の御手洗池です
平泉寺はすっかり有名な場所になりました。絨毯のように広がる緑の苔が織りなす景観は多くの人を魅了し、県外の観光客はもちろんのこと、最近では海外の観光客もよく見かけます。さかのぼれば、平泉寺は木曽義仲が戦勝祈願をしたり、源頼朝に追われた義経と弁慶がこっそり立ち寄ったりと、昔から多くの人を惹きつける場所でした。
平泉寺の境内の広さは全盛期のときで約200haあったと言われています。200haと言われてもピンと来ないかもしれませんが、東京ドームの約43個分、ディズニーランドの約4倍の広さと聞くと、その巨大さに驚く人も多いはずです。
開山1300年を迎えた平泉寺。その原点となる場所は、一の鳥居を抜けて、社務所を通り過ぎ、少し左に入った場所にある「御手洗池」です。
717年に泰澄が伊野原(勝山市猪野)の東にある林泉に立ち寄ったところ、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と名乗る女神のお告げで白山に導かれ、その山頂で大権現である十一面観音に出会ったのは有名な話です。このお告げのあった泉こそ御手洗池です。
そして泉の近くに庵をたてたのが「平泉寺」となり、数百年後には48の社に36のお堂、6000の坊院に8000名の僧兵を有すう巨大宗教都市に発展しました。しかし、一向一揆によってまたたく間に滅亡し、そこから約400年もの間眠り続けることとなります。
約30年前から本格的な発掘がスタートしたが、調査はまだ全体の1%程度だと言われています。しかし御手洗池は、泰澄がお告げを受けた当時からその姿をほとんど変えていないようです。平泉寺自体が凛とした雰囲気に包まれているが、御手洗池のそばに行くとまた空気が変わり、一層クリアになります。白山からの雪解け水が渾々と湧き出る澄んだ泉を眺めながら、1300年以上にわたり、ここで繰り広げられてきた数々のドラマに思いを馳せるのも良いかもしれませんね。
Information:白山平泉寺 御手洗池
福井県勝山市平泉寺町平泉寺56ー63
URL:http://heisenji.jp//
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